事務所Blog

2021年11月22日 月曜日

認知症になる前に手を打ちたい「親の財産管理」

 お母様の面倒を見てくれていた弟さんが亡くなられ、遠い九州の郷里からお母様を奈良の地に迎えて一緒に暮らされているご婦人から相談を受けました。
 奈良で一緒に住むようになって一年もたたないうちに母は家で自分のことが出来なくなり、私も仕事に出ているので近くの老人介護施設に入ってもらいました。母は所有財産といっても預貯金だけしかないのですが、今も預金通帳を預かり母の言う通りに出し入れは私がしています。母は「自分が一番世話になっているのはお前だし自分が亡くなったら私の物は全てお前がもらってくれたらいいからね。」と言って預金通帳等を私にすべて預けてくれています。このような場合どうしたらいいのでしょう。
 お母様が亡くなられた場合の相続人はどのようになるのか聞きますと、東京にもう一人弟さんがおられ、大学卒業後すぐに東京の会社に就職し東京で家庭をお持ちとのこと。九州の亡くなられた弟さんには子供が一人おられるとのことでした。
 お母様の財産は預貯金だけで、先に亡くなられたお父様が所有されていた住居その他の不動産は全て亡くなられた弟さんが相続されたそうです。ただ預貯金はかなりの額のようですので、お母様が亡くなられた時の相続のことも考えておかなければなりません。
 まず現在預かっている預金通帳の出し入れについて、お母様の指示によりお母様のために出し入れしたことがわかるようにメモをきちんと残しておくこと、引き出したのが贈与等と疑われたりしないようにしておくこと、が大事です。
 お母様が認知症等で預金の出し入れの判断が出来ない状況となった場合、口座が凍結されてしまい、お母様の生活費も引き出せなくなってしまいます。任意後見契約書の作成も大事です。
 お母様が亡くなられて相続となった場合、お母様の「お前がすべてもらってくれたらいいよ」の言葉だけでは済まず、相続人(長女である相談者、東京の弟、亡くなられた弟のお子さん)間で「遺産分割協議書」の作成が必要で、その協議書ですべてをあなたのものにする同意が必要です。お母様が判断能力が充分なうちに「遺言書」を作成していただいておくことも大事です。遺言書があれば、先に述べた「遺産分割協議書」の作成はなしで済みます。
遺言書には自筆証書遺言と公正証書遺言とがあります。これらの遺言書作成についても充分に相談に乗らせていただいています。とお話をさせていただきました。
 このように私どもでは相談にこられた方が今すぐにしなければならないことだけでなく、将来発生することも考えて色々と相談に乗らせていただいています。もちろん、最大限の節税を考えながら行っています。何でもご相談ください。

税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘

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2021年11月15日 月曜日

邪馬台国の会のセミナーに参加して

 私が監事として関わらせていただいている一般社団法人やまと文化フォーラムが運営する「邪馬台国物語の会」主催の講演と現地見学会が昨日11月14日10時から会員80名参加のもと桜井市で行われました。午前中、桜井市まほろばセンターで桜井市纒向学研究センター統括研究員の橋本輝彦先生の、纒向学「大型建物群発見!纒向の都市計画」という講演を拝聴しました。午後からJR桜井駅から巻向駅に移動し、ホケノ山古墳...箸墓古墳...東田大塚古墳...矢塚古墳...勝山古墳...纒向石塚古墳...大型建物跡を見学し、各所で橋本先生のお話を聞かせていただきました。
 3世紀初頭から4世紀前半にかけて存続した纒向遺跡は、奈良県桜井市の北部、現在のJR巻向駅周辺に展開し、ヤマト王権の王都として、あるいは中国の史書『魏志倭人伝』に描かれた邪馬台国東の候補地として、とくに注目を集めています。そのことを200回にも及ぶ現地での発掘調査にも携われてきた橋本輝彦先生から直接お聞きし、講演中は真剣に聞き入りメモを取る人も多かったです。講演後の質問も多数あり、皆がなるほどとうなずく話を先生が付け加えてくださっていました。
 昼食後の纒向遺跡での3時間に及ぶ現地案内でも、先生が一人でずっと説明をしてくださり、80名の参加者は疲れを忘れ熱心に聞き入る時間を多く持たせていただきました。参加した方々と「いい一日だったね。」と話しながら帰路に着きました。
 奈良の人々は歴史を重んじ大事にする人が多いので、日本の歴史の始まりとなりその中心地となったのであろうと私も感じました。そのような地で、先祖からの大事な財産を引き継ぐ「相続」という仕事をさせてもらっている私どもは幸せです。
 相続人みんなが納得できる相続、相続税の最大限の節税等お手伝いさせていただきます。ご心配なこと、どんなことでも結構です。ご相談ください。

税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘

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2021年11月 1日 月曜日

相続が連続発生した際の対処法

 お父様が亡くなられて相続申告はもちろん、遺産分割協議等何も出来ないうちにお母様も後を追って亡くなられた方から、相続手続きのご相談がありました。
 このように、被相続人(亡くなられた方)が死亡した後、遺産分割協議をしないうちに相続人が死亡して次の相続が開始された状況を数次相続(すうじそうぞく)といいます。
 数次相続では相続手続きが通常と異なることも多いので注意が必要です。まず、遺産分割協議書の作成では、複数の相続を1通の分割協議書にまとめる方法と、一次相続と二次相続で別々にする方法があります。通常は混乱を避けるために別々の分割協議書を作成することをお勧めします。別々に作成する場合、一次相続に関する遺産分割協議書は通常の協議書と異なる点があります。遺産分割協議書では冒頭部分に被相続人の氏名、生年月日、住所、本籍地などを記載します。数次相続の場合、一次相続の被相続人の次に二次相相続の被相続人の氏名等を記載しますが、肩書を「相続人兼被相続人〇〇〇」と記載します。遺産分割協議書の最後に相続人の署名欄があります。通常の肩書は「相続人」と記載しますが二次相続で相続人となった場合は、相続人としての地位が重複するため「相続人兼〇〇〇の相続人」と記載します。
 次に相続税の申告ですが、数次相続で一次相続人が相続税申告をする前に亡くなられた場合、二次相続人がその相続税を代わりに申告する必要があります。従って、二次相続人は一次相続の相続税と二次相続の相続税の両方を納めなければならないことになります。しかし、税負担が重くなることを考慮して相続税の計算上は相次相続控除という制度があります。これは活用しなければなりません。
 相続税の申告期限は、通常、被相続人が亡くなられてから10ヶ月以内ですが、数次相続の場合は二次相続発生日から10ヶ月以内に延長されます。ただし二次相続に関係のない一次相続の相続人の方の申告期限は延長されず、一次相続の相続発生日から10ヶ月以内ですので注意してください。
 このように数次相続特有の手続きが色々とあります。私どもの事務所では最大限の節税を考えると同時に誤りのない手続きを一緒に考えさせていただいています。
 何でもご相談ください。

税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘

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